ワースト・アセス・コンテストは、その名のとおり、
「日本で最もひどい環境アセスメント」を選ぶコンテストです。
環境アセスメントとは、ある事業の環境への影響を予測・評価する手続きのこと。
埋立、道路、発電所、ダムといった事業は、環境に長期的な影響を及ぼします。
そこで、事前に情報を公開し、関心を持つ人々の意見を聞きながら、
環境にどんな影響があるのかを調べて、影響を回避・軽減しなければなりません。
これが、環境アセスメントです。
環境アセスメントは、環境影響評価法(以下アセス法)という法律に基づいて行われます。
アセス法は1997年に成立、
2011年には日本版SEA(戦略的環境アセスメント*)を含む改正法ができました。
しかし、法律はどう改正されたのか、また、環境アセスメントは実際にどのように行われているか、
残念ながら、広く一般に知られているとは言えません。
ワースト・アセス・コンテストでは、「日本で最もひどい環境アセスメント」を選ぶことで、
日本における環境アセスメントの問題点を掘り起こしたいと思います。
さらには、一般の人々にはわかりにくいアセス法の仕組みについて、
一緒に学び合う機会としたいと思います。
広く皆様のご意見をお待ちしております。
2012年 ワースト・アセス・コンテスト実行委員会
*戦略的環境アセスメント(SEA=Strategic Environmental Assessment):政策・上位計画・事業の意志決定段階、適地を選定する段階で実施される環境アセスメント。つまり、通常の環境アセスメントよりも前の段階で行われます。